制作事例

ロシア歌曲・合唱曲の歌詞をご自身で日本語に訳し、所属する合唱団を通して長年歌ってこられたお客様から、これまで書き溜めてきたた訳詞を訳詩集にしてほしいというご依頼を承りました。
楽譜原稿は、手書きのものと浄書されたものが混在していましたが、浄書ルールを統一して整理しつつデータ化。メロディーだけの楽譜は弊社にてピアノ伴奏譜を編曲し、前書き、目次、楽譜、歌詞組版、楽曲解説、後書きなどをレイアウトして1冊の完成された楽譜集に仕上げました。
本文中にはご本人が描かれたペン画の挿し絵をところどころに配置し、表紙もご本人が描かれたラフ画を元にして弊社で制作させていただきました。加えて、煩雑な著作権の処理手続きも同時進行で弊社が行いました。
表紙を光沢処理してオンデマンド印刷で200部印刷・製本し、全17曲/68ページのロシア歌曲訳詞集が完成しました。

ピアノ教室を運営されているお客様から、ピアノや音符に最初にふれるこどもたちのための「ピアノ導入テキスト」を印刷したいとのご要望がありました。
お客様が手書きでお作りになってすでに教室で使用しているものがそのまま原稿となり、かわいい挿し絵やきれいなイラストなどもお客様がご用意くださいました。弊社ではその原稿・資料をブラッシュアップ。文字や絵を大きくしたりしつつ、全36ページのテキストをデザイン・レイアウトしました。前半はカラーページで取っつきやすく、後半は練習曲や童謡などを中心にモノクロで構成してあります。まだ文字を習っていない入学以前のお子様でも、見ただけで理解できるということをコンセプトに作らせていただきました。
でき上がったデータはPDFでお客様にお渡しし、ご近所で懇意にされている印刷会社でとりあえず100部ほど印刷して早々に使っていらっしゃるそうです。A4横サイズのリング製本は開きやすくて大変良いですね。

中学校の音楽教師だった故人の音楽作品を楽譜集にしてほしいとのご家族からのご依頼を請け、合唱曲作品集を制作させていただきました。
ご本人直筆の譜面を浄書してデータに仕上げ、目次や奥付、楽譜、歌詞をレイアウト。表紙を弊社でデザインして一冊の作品集として書籍化いたしました。装丁は表紙と本文の間に入れる遊び紙を付けたり、本文には少し黄みを帯びた高級感のある書籍用紙を使用したり、また、表紙も高級書籍に使用する「レザック」という用紙を選択するなど、高級感あふれる仕様となりました。
市販楽譜の印刷と同様のオフセット印刷で最終的に500部ほど印刷し、ご家族のこだわりを反映させた念願の作品集(全72ページ)が完成しました。故人と親交のあった方々に贈呈されたそうです。

音大教授をされている先生から、ご自身で主催する「ピアノ演奏に合わせて詩を読み上げるコンサート」で販売する楽譜集制作のご依頼があり、詩とピアノがコラボした楽譜集3作品を制作させていただきました。
詩とピアノが相互に連携した楽譜浄書はなかなか難しく、きれいに収まるよう楽譜の割り付け(1段または1ページにどのくらいの小節を詰め込むか)をするのが見栄えの決め手です。このような緻密な作業は私たちが持つノウハウの真骨頂でもあります。
楽譜の他には詩の全文やあとがきなどをレイアウトして28〜48ページの中綴じ冊子にまとめました。表紙はお知り合いのイラストレータさんに描いていただいたものに弊社で文字入れしてデータ化しました。
装丁はごく標準的。表紙はPP光沢処理したコート紙、本文は一般的な上質紙を選択しました。オンデマンド印刷でそれぞれ100部ほど印刷しました。